ノルウェイの森

ちょうど二十歳ぐらいの時に
村上春樹を貪るように読んでいた時期があった。

当時の自分はとても読書をするような人間ではなかったのだが、
たまたまTOKYO WALKERの書籍ページのレビューで
ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編」を目にし、
時間を持て余していたこともあり、
3巻全部読んでやるかと思いたったのが
村上春樹との出会いだった。

この「ねじまき鳥クロニクル」が
どストライクではまってしまい
「ねじまき鳥クロニクル」から遡るように
村上春樹の書籍を読破していった。

この遡って読破していく中で、
ノルウェイの森」だけは避けていた。
それは村上春樹の作品を読んでなかった頃から、
この「ノルウェイの森」だけは
自分が知っている位、有名だったから。
ただそれだけの理由からだった。

そして、遂に最後の砦の「ノルウェイの森」に辿り着き、
一応読破したのだが、
当時の自分には内容はあまり理解できなかったと思う。

主人公のワタナベは当時の自分とほぼ同じ年齢だったが、
行動、思考の両面から見てもかけ離れていたし、
当時の自分は「死」というものを考える事ができなかったのだと思う。

あれから干支が一周した今になって、
「ノルウェイの森」映画化決定のニュースを聞き、
完全に記憶の中から消えていた
「ノルウェイの森」に対する想いが蘇り、
また読んでみようと思い、文庫本を購入。

高崎線の車内で読んでいたのだが、
良くも悪くも内容を忘れていた。
これでは以前読んだ時の感想と比べようが無かった。
バカな自分だった。

喪失感、欲望等、若者の決して満たされる事の無い
感情に対して、淡々と冷静に記述されながら
物語は進んでいく。

「死は生の対極にあるものではなく、
生の一部に死は含まれている。」

この言葉が強く心に残っていてる。

今後、映画化され、劇場で目にすることになると思うが、
設定をどうするかで、全ての出来が決定すると思う。

物語を構築していく上で、
重要なのが、時代設定。

特に、「手紙」「電話」が重要な役割を担っているので、
時代設定を安易に現代に設定してしまい、
「メール」「携帯電話」にしてしまったら、
そこで全く違う話になってしまうだろう。

できることなら全て原作に忠実に映画を撮ってもらいたい。

ノルウェイの森上下巻

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コメント(2)

aznablieさんと村上春樹って何だか意外です。
大げさに言うとT君と「素粒子物理入門」ていうくらい意外です。

そうですかね。
結構昔から読んでるんですよ。
ちなみに村上龍の本は大嫌いですが、
カンブリア宮殿は好きです。

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