ファーゴ

1996年に公開された「ファーゴ」が
自分がコーエン監督の作品で始めて観た映画となった。

1996年度のアカデミー賞で脚本賞と
マージ役のフランシス・マクドーマンドが主演女優賞を獲得したが、
日本で公開されたのがアカデミー賞前ということもあって、
単館公開となり、渋谷のシネマライズまで観に行ったのはいい思い出だ。

ストーリーは、
ノース・ダコタ州ファーゴ。
多額の借金を負い生活が破綻しそうな
自動車セールスマンのジェリーはある解決方法を思いつく。
前科者二人組のカールとゲアに妻を偽装誘拐させて
自動車業界の大物である義父から身代金をだまし取ろうというのだ。
しかし手際良く偽装誘拐など出来そうに見えない二人組は、
案の定、警官と目撃者を撃ち殺して連続殺人事件に発展させてしまう。
事件の解決に当たるのは、妊婦の女警察署長マージ。
犯人の残した証拠を丹念に追及し、
次第にジェリーに照準を合わせていく。

マージ役のフランシス・マクドーマンドが
登場人物の中で唯一の普通な人物。
妊娠中の警察官という難しい役だが、
独特のキャラクターを作り上げ、
このマージの冷静な目を通して物語は進んでいく。

ジェリー役のウィリアム・H・メイシーは
切羽詰った表情、演技が小者感を醸し出していたし、
カール役のスティーヴ・ブシェミは
相変わらずの面白い顔だった。

普段はメジャー映画で脇役を演じている彼等の演技が印象深く
人間の愚かさ、バカさ、儚さ、どうしようもなさが
ブラックな皮肉をこめて描かれている。

この「ファーゴ」で自分が一番好きな件が、
マージが誘拐犯の特徴を町の色々な人達に聞き込みをすると、
返ってくる答えが鸚鵡返しのように
「変な顔だった」
と、徹底されているところ。

変な顔=カール=スティーヴ・ブシェミということで、
監督のコーエン兄弟がスティーヴ・ブシェミをからかっているのと、
仲の良さが伝わってくるシーンだった。

コーエン兄弟は「ファーゴ」では、
アカデミー賞の作品賞、監督賞を取れなかったが、
11年後に公開された「ノーカントリー」で無事獲得となった。

ファーゴパンフレット

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コメント(2)

…コーエン兄弟は、食わず嫌いみたいで、「バートン・フィンク」も途中でやめてしまって。。
「ファーゴ」は、まだなので今度挑戦してみます!
「パリ・ジュテーム」という18人の監督のオムニバス映画でも
コーエン監督の作品ではスティーヴ・ブシェミが相変わらず面白い顔していますよww

コーエン兄弟の作品って、見てるようで見てないんですよね。
ブシェミも今は色々と出てますけど、
昔はコーエン兄弟や他のインディーズ作品にしか出てませんでしたからね。
今度、「パリ・ジュテーム」を見てみようと思います。

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