グラーグ57

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トム・ロブ・スミス著の「チャイルド44」の続編である
グラーグ57」が早くも登場した。

ストーリーは
運命の対決から3年。
レオ・デミドフは念願のモスクワ殺人課を創設したものの、
一向に心を開こうとしない養女ゾーヤに手を焼いている。
折しも、フルシチョフは激烈なスターリン批判を展開。
投獄されていた者たちは続々と釈放され、
かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込む。
そして、その魔手が今、レオにも忍び寄る・・・。

チャイルド44」のラストが感動的だっただけに、
グラーグ57」のストーリーの出だしに「嘘だろっ」ってな感じになりましたよ。

ソビエト政権内にフルシチョフが台頭してきた事によって、
生まれてきた齟齬が、主人公レオに降りかかり、
シベリアからブタペストまで激動の物語は進んでいく。

チャイルド44」はサイコサスペンスだったけど、
今回の「グラーグ57」はスパイものような内容だった。

「チャイルド44」でもかなりの苦行を受けていたレオだけど、
この「グラーグ57」では、さらにドM路線を突っ走っていました。

読み始めは物語の展開に付いていけなかったけど、
下巻に入るにしたがって、内容に吸い込まれ、
気が付いたら読み終わっていた。
やっぱり、面白かったです。

ただ、一つ気になったのが「グラーグ57」というタイトル。
「チャイルド44」というタイトルは物語の確信に触れていたものだけど、
この「グラーグ57」というタイトルは
新潮社か翻訳者が勝手につけたのでは?と、思ってしまう。

だって、「グラーク57」の意味は「第57強制労働収容所」。
確かに物語に登場する重要な場所だけど、
タイトルになるような所でもないと思う。

これは前作のタイトルに数字が付いていたから、
今作にも付けてしまえという、安易な考えで付けられたと想像してしまう。

小説の表紙の帯に隠れた所に
「THE SECERT SPEECH」と書かれているので、これが本当のタイトルだと思う。
物語に出てくるフルシチョフの声明にも当てはまるしね。

後書きに書かれていたけど、
このシリーズは3部作で完結らしい。
ということは、完結作が近々出るという事。
完結策では主人公のレオのドMっぷりが、
どこまでパワーアップしているかが楽しみだ。

グラーク57

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コメント(2)

…この訳者さん、お会いしたことありますよ。
ものすごいハードボイルドばかり訳していますが、
ご本人は軽妙で遊び心がありそうなイメージだった記憶が。。
前作に数字が付いていたから、つけちゃお~!ってありえそう。。(笑
(…でも、翻訳業界ではスゴイ人なのです)
…最近、読み応えのある小説を読んでいないので、挑戦してみようかなぁ!

この訳者さんと知り合いなのですか!
今回のタイトルには違和感を覚えましたが、内容は普通に読めますよ。
もし読み始めるなら、「チャイルド44」から読まないと、ちんぷんかんぷん確実です。

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