ノルウェイの森

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村上春樹の小説「ノルウェイの森」を
トラン・アン・ユン監督、松山ケンイチ主演で映画化した
ノルウェイの森」を観てきた。

ストーリーは
親友のキズキを自殺で失ったワタナべは、東京で大学生活を送り始める。
ある日、ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子と出会い、
毎週直子と東京の街を散歩するようになる。
そして、直子の20歳の誕生日に精神的に不安定になった直子と夜を共にする。
それ以来、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。
さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。
直子に会いたくても会えない状況の中で、
ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ緑にも惹かれていく。

「ノルウェイの森」が映画化されるというニュースが聞いた時に
監督が外国人という事に多少の不安は感じたけれど、
この点に関しての心配は全くの杞憂に終りました。

全体的にとても綺麗な映像で撮られていて、
特にワタナベが直子に口で処理をしてもらっているシーンから
映像がどんどん引いていき、山の木々を捉えた大自然のシーンに
移っていく展開には度肝を抜かれました。

まるでビョークの「ヨーガ」のPVのラストを思い出してしまうくらい、
素晴しい構成のシーンでした。

主題歌であるビートルズの「ノルウェイの森」はもちろんの事、
レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが担当した音楽は
物語の世界観と合い、とても素晴しいものでした。

松山ケンイチが演じる主人公のワタナベも、思ったよりもいい感じで、
緑役の水城希子も良かったです(もっとはじけていても良かったかな)。

さらに脇を固める俳優陣も悪くはなく、さすがに小説版とは違うけど、
映画版「ノルウェイの森」の世界観を構築していたと思います。

ただ、問題だったのは直子役の菊池凛子。

酷い、本当に酷かった。

冒頭の高校生の制服のシーンから「うっ」という感じになったけど、
この感覚は物語が終わるまで全く消える事はなかった。

菊池凛子の演技が必死に直子を演じているというのが伝わり過ぎて、
違和感が物凄く大きく、直子が登場するシーンは重要なはずが、
何かこの直子が映ると、せっかく物語りにのめり込んでいたのに、
現実に引き戻されてしまうという繰り返しでしたね。

菊池凛子の演技が上手い、下手という次元の問題ではなく、
完全なる配役のミスなんだと思う。

監督のトラン・アン・ユンは何かの意図を持って配役したと思うけど、
自分はその理由をこの映画から読み取る事はできなかったな。

という多少の不満はあるけれど、
全体的には映像がとても綺麗で、静かな映画となっていて、
自分はこの「ノルウェイの森」は「あり」だと思いました。

多分、内容的にテレビでは放送しにくい映画だと思うので、
劇場で観る事をお勧めします。

ノルウェイの森のパンフレット

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コメント(2)

…自分はこれはビデオになってもテレビでやっても
多分見ないと思います。。。
本も読んでないのですが、なんだか生理的にダメそうな予感がします。。

トラン・アン・ユン監督は「夏至」という、ものすごく綺麗な映画を
作成しているのですが、その後、キムタク出演の映画とか、今回の映画とか…
できれば、日本人の出ていない作品をまた作ってほしいです。。

自分は逆にトラン・アン・ユン監督の作品は見ていなかったので、
「キムタクの映画を撮った人」という微妙な認識でしたが、
内容はともかく、映像は凄く綺麗な作品でしたよ。

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