ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

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「ミレニアム」3部作の完結編となる
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」を読みました。

ストーリーは、
宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、
相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。
だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。
この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、
その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。
危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。
その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。

この「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」は、
ミレニアム2 火と戯れる女」から話が続いていて、
冒頭から前作のラストの緊張感を持ったまま始まりました。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」が「殺人事件」、
「ミレニアム2 火と戯れる女」は「ハードボイルドな展開」がメインでしたが、
この「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」では、また趣が変わってしまい、
「法廷」がメインに展開されていくストーリーでした。

今作ではリスベットを守るミカエルらと、公安警察との戦いが見所なのですが、
この公安警察の連中が、あまりにも頼りない連中で、
読んでいても全く緊張感がないまま話が進んでいったのには、いささか辟易しました。

今までに色々とあった伏線のほとんども解明されましたが、
まだリスベットの双子の妹の存在や、
「ミレニアム2 火と戯れる女」の冒頭のシーンに意味があったのかが
分からないまま「ミレニアム」が完結と消化不良な面が若干あります。

しかし、作者のスティーグ・ラーソンは、
この「ミレニアム」シリーズが刊行される直前に心筋梗塞で亡くなってしまい、
本来であれば10作くらい続くシリーズになるようだったのですが、
亡くなる前までに書き上げられていた3部作が発表され、
スティーグ・ラーソン自身は、現在の「ミレニアム」人気を知る事はなかたようです。

さらに悪い事に、現在ではラーソンの母国のスウェーデンにて、
ラーソンの両親と、ラーソンの内縁の妻との間に「本の権利」と「金」の争いが勃発し、
物凄い泥仕合になっているようです。

噂では「ミレニアム4」の原稿が存在しているとの事ですが、
これも上記の争いが終らない限り、世に出る事はないようです。

個人的には中途半端な続編が出るくらいなら、
このまま「ミレニアム」は終わりにして欲しいですね。

そして、デビット・フィンチャーに「ドラゴン・タトゥーの女」に続いて、
「火と戯れる女」と「眠れる女と狂卓の騎士」を映画化しもらい、
映画を楽しみたいと思います。

最後になりますが、今作のサブタイトルの「眠れる女と狂卓の騎士」は、
パッと見は考えさせられるものですが、
「物語はまさにこの通りだな」と、小説を読み終わって納得しました。

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

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