ヒューゴの不思議な発明

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マーティン・スコセッシ監督の最新作で、
本年度のアカデミー賞11部門にノミネートされた
ヒューゴの不思議な発明」を観てきた。

ストーリーは、
1930年代のパリ。
父親の残した壊れた機械人形とともに駅の時計塔に暮らす少年ヒューゴは、
ある日、機械人形の修理に必要なハート型の鍵を持つ少女イザベルと出会い、
人形に秘められた壮大な秘密をめぐって冒険に繰り出す。

当初は3月9日公開予定だったのに、アカデミー賞の本命に挙げられたら
「これ、アカデミー賞作品賞取っちゃうんじゃね?」という思惑が働いたのか、
アカデミー賞直後の3月1日に公開を前倒した背景があります。

しかし、その甲斐もなく、主要ではない5部門の受賞という
物凄く微妙な結果になってしまい、大々的に広告も打てなくなってしまい、
何とも中途半端な封切となってしまったのは皮肉以外の何物でもないですね。

こんな背景があるにせよ、スコセッシの初めての3D映画という事で、
3D映画が嫌いな自分もスコセッシが撮る3D映画がどんなものかと気になり、
映画館に行きましたが、残念ながら地元の映画館では2D上映しかなかったので、
普通に2Dの映画を観る事になりました。

内容を一言で表すと「いいお話」だったなという感じです。

主役はエイサ・バターフィールドが演じるヒューゴが機械人形を修理する話ですが、
物語の根底に流れているものは、スコセッシがジョルジュ・メリエス対するオマージュ、
さらには誕生してから約120年になる映画に対するオマージュでしたね。

出演している俳優陣も豪華で、
クロエ・グレース・モレッツちゃんが演じるイザベルは、
クロエちゃんにしては珍しく、普通の女の子の役でしたし、
サシャ・バロン・コーエンが演じる鉄道公安官は、
一癖も二癖もある役なのに、どこか憎めないキャラクターになっていました。

その中でもタイトルロールであるジョルジュ・メリエスを演じた、
ベン・キングスレーの演技が圧倒的な存在感で物語を引き締めていましたね。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」に出演していた
マックス・フォン・シドーもそうだったのですが、
この「ヒューゴの不思議な発明」のベン・キングスレーも、
安心して観ていられるというか、静かな演技の中にも迫力があるというか、
とにかく物凄く強い印象を残してくれます。

最近は「アビエイター」、「ディパーテッド」、「シャッターアイランド」と、
ディカプリオと組む事が多かったスコセッシだったので、
個人的にもディカプリオ抜きのスコセッシの映画が久しぶりに観れて良かったです。

この時期はアカデミー賞の影響もあり、「いいお話」の映画が多く公開されますが、
映画の歴史に多少でも興味がある人には向いている映画だと思いますので、
自分は観られませんでしたが、3Dで観る事をお勧めします。

ただ、一点だけ気になったのがタイトルの「ヒューゴの不思議な発明」。

原題は「HUGO」なので「不思議な発明」は邦題オリジナルだと思いますが、
映画の中でヒューゴは特に発明はしていないので、
正しくは「ヒューゴの地道な修理」にタイトルを改めた方が違和感はないかと思いますよ。

ヒューゴの不思議な発明のパンフレット

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