苦役列車

西村賢太先生が2011年に芥川賞を受賞した「苦役列車」を読みました。

ストーリーは、
友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、
その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫太。
或る日彼の生活に変化が訪れたが・・・。
こんな生活とも云えぬような生活は、一体いつまで続くのであろうか・・・。

最近、バラエティー番組に登場している西村賢太先生のインパクト強すぎて、
かなり気になる存在になっていたところ、
「苦役列車」が文庫化されたので、早速購入した次第です。

私小説というジャンルを初めて読みましたが、
世の中に数多く存在する、「敗者」が心の奥底に抱えている
ドス黒い怨念のようなものを言語化したような小説の内容に、
物凄いショックを受けました。

物語の途中で最後まで希望はないなと予測はつきましたが、
それでも後味の悪いラストには、なぜか共感できる部分もあり、
やはり不思議な感覚で読み終わることとなりました。

万人にお勧めできる内容の小説ではありませんが、
たった400円で、この新しいというか、不思議な感覚を体験できるのであれば、
とても安い買い物であったと思います。

苦役列車

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