桐島、部活やめるってよ

朝井リョウが第22回小説すばる新人賞を受賞した「桐島、部活やめるってよ」を
神木隆之介主演で映画化した「桐島、部活やめるってよ」を観てきた。

ストーリーは、
田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、
クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。
監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。
ある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、
各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、
それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。

事前情報が何もないまま観に行きましたが、
冒頭から物語に引き込まれ、エンドロールに流れる歌まであっという間に終わり、
久しぶりに良い映画を観たなと思える映画でした。

高校生活における運動部と文化部、モテ系の生徒と非モテ系の生徒との
差別、軋轢がリアル(ちょっとコミカルな展開もあったけど)に描かれていて、
各生徒が抱えている苦悩が現実的であり、さらには残酷でもありながら、
物語のラストに全てが繋がっていく展開は見事でしたし、観ていて飽きなかったです。

内容も良かったのですが、それよりも凄いと思ったのが映画の見せ方。

物語は金曜日から火曜日までの5日間だけど、
物語の導入部分となる最初の金曜日の時間軸を少しずつ戻し、
何度も繰り返して物語を見せていくことにより、がっつりと物語に引き込まれましたね。

さらにタイトルにある「桐島」が重要な役割なのだけど、
ある意味、そんなに重要ではないという展開も上手かったと思います。

まあ、映画を観る前は神木隆之介君が桐島だったと思っていたんだけどね。

一点、不満があるとするならば、非モテ系の役である
主演の神木隆之介君がどうしても非モテ系には見えなかったんですよね・・・。

この物語の展開が映画独自のものなのか、
それとも原作ではまた違った展開なのかが気になるので、
小説を読んで確認をしてみたいと思います。

「桐島、部活やめるってよ」を高校生が観れば共感できると思うし、
自分みたいなオッサンが観ても、懐かしい感情が甦ってくると思うので、
幅広い年代の人にお勧めできる映画だと思います。

蛇足になりますが、原作者の朝井リョウ氏ですが、東宝に就職しているので、
「桐島、部活やめるってよ」は東宝ではない会社が配給しているため、
映画のプロモーション活動に積極的に協力できていないようです。

桐島、部活やめるってよのパンフレット

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