ヴァンパイアハンター・リンカーン

あの「高慢と偏見とゾンビ」の作者、セス・グレアム=スミスが、
第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハム・リンカーンの生涯の中で、
隠された秘密を描いた「ヴァンパイアハンター・リンカーン」を読んだ。

ストーリーは、
「人民の人民による、人民のためのヴァンパイア狩り─」
ある日知らされた母親の死の真相。
最愛の母を奪ったのはおぞましき吸血鬼だった。
勤勉な少年は斧を手に取り復讐を決意する。
少年の名は、エイブラハム・リンカーン。
やがて第16代アメリカ合衆国大統領となる男!

高慢と偏見とゾンビ」が、かなり強烈な作品だったので、
同じテイストなのかと期待をして読み進めていったのですが、
意外な事に最初から最後までまともな内容だったのには逆の意味で驚かされました。

小説では、歴史上のリンカーンに起こった数々のターニングポイントの裏側には、
吸血鬼との運命的な出来事があるという設定で、
なぜリンカーンが大統領になったのか(ならなければならなかったのか)が、
物凄く上手くまとめられているストーリーになっています。

多分、エイブラハム・リンカーンに明るい人ならば、
「この出来事をこう絡めますか」と膝を叩いて唸るのかもしれませんが、
自分はいかんせん、リンカーンにあまり詳しくないので、
この設定の妙をいまいち堪能する事ができませんでいたね。

それでも普通に良くできた小説だと思いますし、
この「ヴァンパイアハンター・リンカーン」を読んだ事により、
セス・グレアム=スミスの小説家としての力量の凄さが分かった気がします。

11月には「ヴァンパイアハンター・リンカーン」が映画化され、
ティム・バートン製作で「リンカーン/秘密の書」として公開されるので、
公開を楽しみに待ちたいと思いますが、
それよりも「高慢と偏見とゾンビ」の映画化はどうなったんだと、気になるところです。

最後に一点だけ苦情を申し上げるとすると、
この「ヴァンパイアハンター・リンカーン」の小説の表紙が
世界観を全く無視した、角川スニーカー文庫的なイラスト的なのが残念の極みですね。

ヴァンパイアハンター・リンカーン

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