最強のふたり

第24回東京国際映画祭グランプリの東京サクラグランプリを受賞した
フランス映画の「最強のふたり」を観てきた。

ストーリーは、
パラグライダーの事故で首から下が麻痺し、車椅子生活を送る大富豪のフィリップ。
その介護の面接を受けにやってきたスラム出身の黒人青年ドリスだが
働く気はなく、目的は"不採用"の証明書3枚で支給される失業手当。
しかし、なぜかドリスは採用され、周囲の反対をよそにフィリップの介護をする事に。
フィリップを障害者扱いせず、お気楽でマイペースなドリスに、
次第にフィリップとその周囲の人々も心を開いていく。

映画を観る前は、
最高の人生の見つけ方」や「死ぬまでにしたい10のこと」のような内容かなと、
勝手に間違った想像をしていましたが、そんなことは全くなく、
障害のあるなし、年齢の差、肌の色などを超えた、素晴らしい二人の友情の物語でした。

そんなに多くのフランス映画を観ているわけではないけれど、
今までのフランス映画の雰囲気とは違って、
ハリウッド的な雰囲気を持っていた印象を受けましたが、
映画を観終わった後には、とても心地の良い気持ちになる事ができました。

フィリップとドリスを演じた、
フランソワ・クリュゼとオマール・シーの二人の息がぴったりで、
演技ではなく、本当に楽しんでいるように見えましたね。

特にドリス役のオマール・シーは良かったです。

コメディアン出身という事もあり、
多くのユーモアを交えた演技が物語を重いテーマから救っていたし、
このユーモアさがシリアスな演技を際立てていました。

この「最強のふたり」の肝となる部分は、
ドリスがフィリップに対して同情や憐れみを持たないことにより、
障害者として扱わないで、対等に接しているところにあり、
さらにフィリップもこの接し方に満足している事により、
映画の題材が障害者を扱っていますが、爽やかな映画になっているのだと思います。

映画のように、ドリスみたいに障害者の方に接するのが理想なのかもしれませんが、
現実の世界では、それはなかなか難しいのでしょうね。

「最強のふたり」は、本当にあった話をベースにした映画のようで、
映画の最後に本物のフィリップとドリスが映りましたが、実際のドリスは白人で、
今も二人の関係は続いているとのことでした。

映画を観る前は「号泣するかな」とも思いましたが、
号泣する事はなく、心地よい気持ちにさせてくれたとても良い映画でした。

あと、パンフレットが素敵でした。

最強の二人のパンフレット

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