1996年の最近のブログ記事

「ソーシャル・ネットワーク」で今年度のアカデミー賞を
惜しくも取り逃してしまった、デビット・フィンチャー監督の「セブン」は
公開されてから約15年以上経った今でも色褪せる事ない傑作だ。

主演にブラッド・ピッド、モーガン・フリーマン、
この「セブン」での共演の後、ブラッド・ピットと恋人関係となる
グウィネス・パルトロー、そして、ケビン・スペイシーが脇を固めている。

ストーリーは
退職間近のベテラン刑事サマセットと新人刑事ミルズ。
2人の前に、キリスト教の「7つの大罪」になぞらえた驚愕の連続殺人事件が発生する。
胃袋が破裂する程食物を詰め込まれた大食殺人、
舌と右腕を切り取られ衰弱していく様を撮った写真が残された怠惰殺人など・・・。
悪魔のような頭脳を持った犯人の用意した衝撃の結末とは・・・。

ラストの後味の悪さ、
上下逆に流れてくるエンドロール、
デビット・ボウイの曲等、
何もかもが新鮮であり、衝撃的でした。

さらに、当時、地元の映画館に観に行った時に、眼鏡を忘れてしまい、
一番前の席でスクリーンを見上げながら観たのも、今では良い思い出だ。

「セブン」の前に公開された「ユージュアル・サスペクツ」と合わせて、
両作品共に、癖のあるキャラクターを演じきったケビン・スペイシーにとっては、
この年は完全に当たり年となり、「ユージュアル・サスペクツ」で見事、
アカデミー賞助演男優賞を獲得となった。

公開されてから何年後に、
モーガン・フリーマン演じるサマセットを主人公にした
続編が制作されるという噂があり、
モーガン・フリーマンも乗り気だったという記事を目にしたけれど、
いつの間にか立ち消えになったようだ。

まあ、観たいような、観たくないような複雑な気分になりましたが・・・。

セブンのパンフレット

 

こんな思い出のある「セブン」が、
昨年末にかなりの特典が付いた「セブン ブルーレイ コレクターズ・ボックス」が
初回数量限定生産として、ひっそりと発売されました。

自分は完全に出遅れてしまい、
アマゾンを初めてとしたネットでは直ぐに完売となり、入手を諦めていた所、
渋谷のTSUTAYAの店頭に、あまりにも普通に売っていたので拍子抜けしつつ、
ラッキーにもゲットする事ができました。

特典の中で特に興味があったのが、
7つの殺人のそれぞれが起こるまでの様子が描かれている「コミックブック」。

アメコミ調の描写で、さらに吹き出しが英語なので完全には理解は出来ないけれど、
「セブン」の世界観がさらに深まったのは間違いないです。

他にも本編とは違った結末のエンディングも収録されていたし、
日本語吹替版も4種類収録されている力の入れ様等、
ボリューム満点の内容は大満足だった。

セブン ブルーレイ コレクターズ・ボックス

 

そしてこの「セブン」が自分にとっての初めてのブルーレイとなりました。

お気に入りの映画を地デジ対応のテレビPS3の機能を初めて使い、
ブルーレイの綺麗な映像で何度も観る事ができ、感動しています。

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「ロスト・チルドレン」は1996年に公開されたフランス映画。
監督はジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロの二人。
ジャン=ピエール・ジュネは「エイリアン4」、「アメリ」の監督でもある。

この「ロスト・チルドレン」は渋谷のシネマライズで公開された。

当時は今のようにシネコンなどはなく、
田舎の汚い映画館しか知らない自分にとって、
ミニシアター系という、お洒落な映画館に
ドキドキしながら行ったのは、今ではいい思い出となっている。

ストーリーは
冷たい雨が降る暗黒都市の夢泥棒「一つ目教団」に
弟をさらわれてしまった心優しい怪力男ワンは、
孤独な少女ミエットと知り合い、ともに弟探しを始める。

最終戦争後という近未来を描いているけど、
アメリカ映画の近未来ものは「汚い」イメージが強いが、
この「ロスト・チルドレン」はフランス映画のためか、
汚さの中にも色鮮やかな印象を受けた。

少女ミエットを演じた11歳のジュディット・ビッテが
物凄く大人びた美人で、当時のCUT等でも絶賛されていて、
ナタリー・ポートマンとも比較される位の評判だったけど、
残念ながらこの後、数本の映画に出た後に女優業は引退してしまったようだ。
多分、今はすげえ美人になっているはず。

そして主人公のワンが、高校の同級生の山室君にそっくりなことも、
個人的に物凄く印象が強い映画となっている。

この「ロスト・チルドレン」を思い出すと、
ジュディット・ビッテの着ていた赤い服と
(ちなみに衣装はジャンポール・ゴルチエが担当)、
山室君が叫んでいるシーンが、まず浮かんでくる。

内容は若干「レオン」と被っているけど、
ストーリーは前衛的な内容で、映像が綺麗だなという程度の感想しかなかったけど、
今でも忘れる事ができない不思議な映画となっている。

ロスト・チルドレンのパンフレット

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1996年に公開された「ファーゴ」が
自分がコーエン監督の作品で始めて観た映画となった。

1996年度のアカデミー賞で脚本賞と
マージ役のフランシス・マクドーマンドが主演女優賞を獲得したが、
日本で公開されたのがアカデミー賞前ということもあって、
単館公開となり、渋谷のシネマライズまで観に行ったのはいい思い出だ。

ストーリーは、
ノース・ダコタ州ファーゴ。
多額の借金を負い生活が破綻しそうな
自動車セールスマンのジェリーはある解決方法を思いつく。
前科者二人組のカールとゲアに妻を偽装誘拐させて
自動車業界の大物である義父から身代金をだまし取ろうというのだ。
しかし手際良く偽装誘拐など出来そうに見えない二人組は、
案の定、警官と目撃者を撃ち殺して連続殺人事件に発展させてしまう。
事件の解決に当たるのは、妊婦の女警察署長マージ。
犯人の残した証拠を丹念に追及し、
次第にジェリーに照準を合わせていく。

マージ役のフランシス・マクドーマンドが
登場人物の中で唯一の普通な人物。
妊娠中の警察官という難しい役だが、
独特のキャラクターを作り上げ、
このマージの冷静な目を通して物語は進んでいく。

ジェリー役のウィリアム・H・メイシーは
切羽詰った表情、演技が小者感を醸し出していたし、
カール役のスティーヴ・ブシェミは
相変わらずの面白い顔だった。

普段はメジャー映画で脇役を演じている彼等の演技が印象深く
人間の愚かさ、バカさ、儚さ、どうしようもなさが
ブラックな皮肉をこめて描かれている。

この「ファーゴ」で自分が一番好きな件が、
マージが誘拐犯の特徴を町の色々な人達に聞き込みをすると、
返ってくる答えが鸚鵡返しのように
「変な顔だった」
と、徹底されているところ。

変な顔=カール=スティーヴ・ブシェミということで、
監督のコーエン兄弟がスティーヴ・ブシェミをからかっているのと、
仲の良さが伝わってくるシーンだった。

コーエン兄弟は「ファーゴ」では、
アカデミー賞の作品賞、監督賞を取れなかったが、
11年後に公開された「ノーカントリー」で無事獲得となった。

ファーゴパンフレット

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1996年に公開され、ラストのどんでん返しが話題になり、
あなたの好きな洋画ベスト10とかいう企画があれば
「ショーシャンクの空に」と一緒に必ずランクインする
「ユージュアル・サスペクツ」。

ストーリーは、
5人の前科者は、正体不明の伝説の男、カイザー・ソゼを
首謀者として企てられた緻密な銃器強奪計画に巻き込まれる。
男たちは渋々と作戦に乗り出し任務を遂行するが、
その計画はパーフェクトかつシュアなものなのか、それとも・・・

アメリカでの公開は1995年の夏で、
この年の3月のアカデミー賞で「フォレスト・ガンプ」と
オスカー争いを繰り広げた「パルプ・フィクション」に例えて、
「今年の「パルプ・フィクション」は「ユージュアル・サスペクツ」だ!」
と、盛り上がっていた。
※ちなみにこの年のアカデミー賞には「ショーシャンクの空に」も
ノミネートされていたが、無冠に終わったんだよね。

この「ユージュアル・サスペクツ」は
ケビン・スペイシーにアカデミー賞助演男優賞をもたらした作品として有名もある。
タイトルロールはボールドウィン兄弟の三男坊(四男?)の
アレック・ボールドウィンです。

ただ、一向に日本での公開が決まらず、
このままビデオに直行かと心配していた時に
9月に東京国際映画祭で上映されるらしいという情報をキャッチし、
速攻でチケットをゲットした。

東京国際映画祭1995 東京国際映画祭1995

 

その際のチケットに記されていたタイトルは
「ユージュアル・サスペクツ-ありふれた容疑者たち-(仮)」という
サブタイトルが付いたものだった。
※証拠の半券を探したけど、見つかりませんでした。

やはり注目されていた映画だったのか、
東京国際映画祭だったからかは分からないけど、
劇場にいたお客の1/3は外国人だったような気がする。

自分の席の隣も外国人夫婦という人生初の経験で、
やはり笑うタイミングが全然違い、
ベネチオ・デル・トロの変な発音の英語と、
アレック・ボールドイン演じる、マクナマスがコバヤシに
「逃げたら、君の甥っ子は去勢される」という件で大爆笑していた。
多分、もっと下品な言い方だったのだと思う。

予想通り大満足の上映が終了した後に
監督のブライアン・シンガーと、
キートンを演じた、ガブリエル・バーンが登場し、
さらには質疑応答にも答えるというサプライズがあった。

この質疑応答の中で、ブライアン・シンガーは
当時1億ドルの制作費をかけて撮影した
ケビン・コスナーの「ウォーター・ワールド」を引き合いにだして、
「「ユージュアル・サスペクツ」は80万ドル(うろ覚えです)の制作費で
皆さんに大満足してもらえたけど、
「ウォーター・ワールド」は1億ドルもかけて、くだらない内容だ」的な発言で
会場を盛り上げていた。

でも、今では「X-MEN」や「スーパーマンリターンズ」等、
金がかかっている映画を撮ってるんだよね。

続いて、ガブリエル・バーンは、
主要登場人物5名が警察署にしょぴかれた時に
一人ずつ強盗の台詞を言うシーンが、
全員アドリブを入れすぎて、大爆笑の連続で撮影が進まず、
何テイクを重ねたか覚えていないと、撮影の裏側を暴露。

実際に壇上でも、そのシーンの決め台詞を
笑いながら演じてもくれた。

15分位の短い時間だったけど、
席も壇上に近かった事もあり、
はっきりと2人を目に焼け付ける事ができた。

今まで生で見たことのある、
ハリウッドの監督と俳優はこの2人だけです。

その後、やっぱり劇場で公開されず、
忘れていた頃の1996年のゴールデンウィーク辺りに
全国拡大公開はされずに、都内では渋谷と数箇所で公開され、
ひっそりと上映終了していたと思う。

で、劇場公開時のパンフレットがこれ。

ユージュアル・サスペクツパンフレット ユージュアル・サスペクツパンフレット

 

内容が内容だけに、
映画を観終わった後に、ご覧くださいという趣旨で
パンフレットに封がされているというもの。

でもこのパンフレットを購入してから約13年以上経っているけど、
封を開けていません。
多分、今後も開けないと思います。
自分、こういうの開けられないんだよね。

あと、この「ユージュアル・サスペクツ」のDVDは1,500円で買えます。
この内容で1,500円は絶対にお得だと思います。

ユージュアル・サスペクツDVD

 

まだ見てない人は、レンタルででも見た方がいいですよ。

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死刑囚が死刑が執行される場所まで歩いていくことを
デットマンウォーキングというらしい。

この映画「デッドマン・ウォーキング」を観る以前は
「ショーン・ペンはマドンナの元旦那」。
これ位の知識しかなかった。

どちらかというと、
スーザン・サランドンが出ていたので観に行った。

が、物語が進んでいくうちに
ショーン・ペンの演技の素晴らしさに目を奪われ、
いつの間にやら虜になっていた。

アメリカの司法制度・死刑制度の矛盾点に
疑問を投げかけるこの作品。
所得の多い者には有能な弁護士が付き、
所得がない者には公選弁護人が付く。
この弁護士の差は絶大で、
この時点で有罪、無罪が決まってしまうと言っても過言ではない。

重い内容だが、
ショーン・ペンの心情の変化、
そして、ショーン・ペンを決して見放さない
スーザン・サランドン。
二人の演技が胸をがっと鷲掴みにし、
ラストシーンに涙が止まらなかった。

デッドマン・ウォーキングパンフレット

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安藤政信のデビュー作となったこの作品「キッズ・リターン」。
共演は金子賢。
北野武監督作の中では一番のお気に入り。

高校の同級生の二人がボクシングとヤクザの道にそれぞれ進んで行き、
そして挫折を味わう切ないストーリーが好きだ。

石橋凌が演じるヤクザと中華料理屋のセガレのやり取りと
モロ師岡が演じるベテランボクサーの
安藤に対する誘惑のいやらしさが絶妙で、
この二人がとてもいい味を出し、物語を引き締めている。

ラストの自転車に二人乗りで高校の校庭を走るシーンでの
二人の会話が未来に少しの希望を抱かせ、
心地良い気分にさせてくれる。

ちなみに、wikiで調べたらラストの台詞は
北野監督から辰吉丈一郎に贈られた台詞らしい。

北野武監督の作品の中でも、
青春映画っぽいこの映画は異色な作品だと思うが、
普段の北野映画が嫌いな人でも見やすい作品だと思う。

安藤政信は「ジョビジョバ」の舞台を観に行った時に、
遭遇したことがあるのだが、本当にイケメンでした。

キッズ・リターン

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公開当時の宣伝文句は、「映画史に残る12分間の銃撃戦」。
が、実際は半分の6分ぐらいだったようだ。
マイケル・マン監督、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ共演が大注目された超大作。

二人の共演シーンは微妙なカット割りが多く、
実は合成じゃないかと当時は騒がれていたように記憶している。

この映画を劇場で観ていて、最初に書いた銃撃戦のシーンが近づいてくると、
自分の胸の鼓動が速くなっているのがはっきりとわかる程興奮していた。

ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノは確かに素晴らしいが、
この映画で一番輝いて見えたのはヴァル・キルマー。
金髪のロン毛がとても綺麗で、演じた役もかっこよく、
「ああ、俺もいつかはヴァル・キルマー」と思い描いたものだった。

が、13年経った今ならはっきり言える、
ヴァル・キルマーみたいにはなれなかったよ。
どこで間違ったのか、それとも最初から間違っていたのかはわからないが、
とにかくダメだったみたい。

ヴァル・キルマーもこの後は「D.N.A」や「セイント」などで失敗し、
今はほとんど見掛けなくなってるしね。

因みに、「ヒート」のDVD版が念願叶って再発。
どうせすぐなくなるだろうから、
お早めにウォンチュウしといた方がいいんだなも。

ヒートパンフレット ヒートDVD

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